リレーコラム

2025.01.14

心新たに自社の経営戦略を考えよう!

謹賀新年 本年もよろしくお願い申し上げます。新たな年を迎え、心新たに経営戦略を考えている方も多いと思います。一年の計は元旦にあり。この時期に時間をとって自社の戦略を練ることは意義があります。

新たな戦略を考える場合、昨年の成果を振り返り、今後の経営戦略を成功度の高いものにブラシュアップしていかなければなりません。私たち中小企業はPDCAサイクルのC(チェック)が甘いか、やっていないとよく指摘されます。会社では月次会議等行いますが、目標や課題に向けた取組み事項を検討し議事録に記載し、翌月それがどうなったのかをチェックする仕組みを作ることが必要です。経営で大切なものは何に取り組むかとそれへの行動です。

一年間の取り組みは決算書に定量的成果としてあらわされますので、振り返りしやすいです。数年の経営分析を行い、現在どのような状況になっているのかを把握しますが、不慣れな方は中小企業基盤整備機構が出している経営自己診断システムを活用されるのが良いと思います。直近の決算書から20程の数字を入力することで、収益性、効率性、生産性、安全性、成長性を分析し約200万社の中小企業データと比較してくれます。数字に苦手な方でも簡単に利用できますので、是非試してみてください。https://k-sindan.smrj.go.jp/

また、定性的なものを評価する場合、経営診断チェックシートが活用できます。これは東京商工会議所が出しているチェックシートで、会員が自社分析に専門家と共同で活用するものですが、チェック項目が最新のものに改訂されていますので、自社の経営を振り返り課題を出す時に活用できます。チェック項目には事業承継やBCP項目もあり、もれなく企業経営をチェックできるシートになっています。課題点を掘り下げるために広くチェックしてはどうでしょうか。https://www.keieiryoku.jp/category/files/checksheet.pdf

ここまではチェックのお話でしたが、経営戦略を考える上で重要なものはやはりイノベーションです。経済学者のシュンペーターは、イノベーションは経済成長の主要な原動力であり、持続的な発展には新しい技術や製品の導入が不可欠であるとし、イノベーションを「新しい製品、プロセス、または市場の創出」と定義しました。イノベーションというと誰もが取り組んでいない製品やプロセス等をフロンティアとして開拓するというイメージですが、自社でまだ取り組んでいないことで、他社で成功していることを自社独自のやり方に変えて取り入れることも、イノベーションです。そう考えるとイノベーションは同業者や異業種の成功の秘訣をよく学び、自社の顧客のニーズに応え、自社のやり方に変えて新たに取り組んでみることと捉えることができます。

地元ファジアーノはJ1に昇格することができました。オーナーが岡山にプロスポーツをという夢を掲げ、設立から20年の年月を要しましたが、今年は今までとは違う新しい景色をみることができます。経営においても夢、目標を掲げ新しいことに取り組み、今までとは違った景色を体験したいと思います。

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