2025.07.08
今月のリレーコラムは、中小企業診断士 根ヶ山 浩次が担当いたします。
今回は、「思考の幅を拡げる―新たな気づきを得るには」についてです。
先日、積読状態になっていた本の片づけをしていた時に、ふと目に留まった本をパラパラと見返していました。
―クライアントはこれまで様々な経験をして、そこから多くのことを学んでいます。けれどそのすべてが整理できていて、言葉にできるわけではありません。潜在的には知っていることでも意識化できていないこと=自分では気づいていないことがたくさんあるのです。(宮越大樹著、「コーチング脳」のつくり方 より)
確かに私も年齢を重ねそれなりに様々な経験を積んではきていますが、「あっ、そうだ・・・」と後になって気づくことは多々あります。皆さんもこういう経験をされたことはあるのではないでしょうか。
では、どうすればもっと早くに気づくことができるのだろうか・・・
この本ではコーチング手法により意識化できていないことを引き出すことについて書かれています。確かにコーチングを受けることも有効であるな・・・
しかし、私は本の片づけをよそに、ほかに何か解決できそうなタイトルの本がないか探していました。
―自分のいまの思考の範囲を意識していないからこそ、①ある範囲の内だけを考えていることに気付けないし、②その範囲の「外」が存在することにも気づけないのである。(津田久資著、あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―論理思考のシンプルな本質 より)
この本では、どんな思考にも「無意識の空白」というものがあり、それを意識化するには、「自分がどの範囲を考えているのか」「自分がいま、何について考えているのか」を明確にすることで、思考の幅が拡がると述べています。
具体的な方法など詳しい内容については前述の著書を読んでいただくとして、「他に何か見落としているものはないのか」、「他にアイデアや考えはないのか」などを思ったときに、「自分は今、どの範囲について考えているのか」、このことを意識するだけでも新たな気づきを得るきっかけになるかもしれません。また、自分の思考の癖(考え方の癖)を直すことにも有効ではないかと思います。まずは、この意識を持つことが重要ですね。
今回のコラムは、いつもとは少々雰囲気が異なる内容でお送りいたしました。ここまでお読み頂きましてありがとうございます。皆様の一助となれば幸いです。
Tel.086-225-3635
営業時間 9:00~17:00 定休日:土日祝