IEは製造業の現場から始まりましたが、現代ではサービス業、物流、IT、医療現場など、あらゆる分野で不可欠な技術となっています。
- 労働力不足の解消~少ない人数で成果を出すために、ムダを徹底的になくします。
- 働き方改革~「頑張って速く動く」のではなく、「楽に動ける仕組み」を作ります。
- DXの土台~業務の整理がない状態でITツールを導入しても生産性は上がりません。
IEによって業務を標準化して初めて、AIやロボットを有効活用できます。
製造業の現場や売場・サービス現場において、「人・設備・材料・情報」といった経営資源を業務に最大限に活用し、最小のコストで最高の品質と生産性を獲得します。
IEとは、決して「人間を機械のように扱う技術」ではありません。むしろ、付加価値を生まない付随作業やムリ・ムラ・ムダを取り除き、人間がより創造的で価値のある仕事に集中できるようにするための「思いやりのある論理的思考」です。
改善に終わりはありません。現状を「疑い」、データを「測り」、仕組みを「変える」。このサイクルを回し続けることこそがIEの本質です。
具体的には、科学的な視点とデータに基づき、作業の「ムリ・ムダ・ムラ」を見つけ出し、改善・最適化していく一連の活動(改善活動)を行います。
- 生産性向上~同じ時間・資源でより多くの価値を生み出します。
- コスト削減~ムダな動きや時間、在庫を排除します。
- 品質向上~作業を標準化し、誰がやっても同じ品質が得られるようにします。
- 現場の環境改善~作業者の負担を減らし、安全性を確保します。
IEには、分析ツールとして「IEの七つ道具」があります。
- 工程分析~工程の流れを「加工・運搬・停滞・検査」で分析し、ムダを見つける。
- 動作分析~手・身体の動作を分析し、不要な動きを排除し最小の動作にする。
- 作業分析~作業の「主作業」「段取・片付」「余裕)」を区分し、稼働率を高める。
- 運搬分析~物や情報の移動経路や手段を見直し、運搬の時間やコストを削減する。
- 時間分析~動画等で標準的な作業時間を計測し、作業のバラツキをなくす。
- 稼働分析~機械や人の稼働率を時間軸で分析し、停止理由などを明確にする。
- ラインバランス~各工程の作業時間を均等にし、手待ちやボトルネックをなくす。
IEは、1世紀以上の歴史を持つ手法ですが、単なる作業効率化にとどまらず、企業の競争力を維持・強化するための不可欠な体系といえます。