今回は目標管理について、お伝えしたいと思います。
【目標管理に重要な7つのポイント】
① 会社方針と整合していること
全社が向かっていく方向にチーム目標が適切に向かっていて、全社方針の達成に向けた貢献が期待できる目標となっているか。
*該当する機能、階層及びプロセスを特定して対象とすればよい。
② 判定(測定)可能であること
達成なのか? 未達なのか?を、客観的に判定できる目標となっているか。
③ 要求事項を考慮に入れること
・顧客要求事項
・法令規制要求事項
・組織が順守すると決めた要求事項
以上のことが、考慮されているか。
④ 製品に適合し顧客満足の向上に繋がること
我々の製品やサービスが、顧客の要求を満たすように考慮されているか。
⑤ 進捗管理を実施すること
予定や計画に対しての進行を、常に監視する仕組みは整っているか。
⑥メンバーが理解すること
目標に関わる組織内のメンバーや、外部提供者に確実に伝わっているか。
⑦必要な修正(更新)をすること
期中に達成できた目標は、更に上を目指す目標を設定するなど、状況に応じた内容に更新されているか。
*アクションプランの更新は随時必要。
【目標を達成するための実行計画で明確にしておくべき5つのこと】
① 実施事項
目標を達成するために「何をしていくのか」についてのアクションプランを具体化すること。
② 必要な資源
目標を達成するために必要な設備、人材などを明確にしておくこと。
③ 責任者
目標を達成するためのリーダーを決めておくこと。
*必ずしも管理者である必要は無い。
④ 実施事項の完了時期
目標を達成するための取り組みは、いつまでなのかを決めておくこと。
⑤ 結果の評価方法
「何が?」、「どうなったら?」目標達成と判定するのか、評価方法を決めておくこと。
【取り組み終了後の評価】
次年度に繋がる考察
「実施事項(アクションプラン」、それぞれに対しての考察が大事となる。
以上が、目標管理では大事なこととなりますが、最近のISOの審査でも上述の項目の中で少し弱い部分がある組織が見受けられます。
その中でも、特に重要な項目について、実施事項と取り組み終了後の評価についてお話させて頂きます。
実施事項が抽象的な表現となっていると、メンバーの取り組みが“チグハグ”となり、その効果は期待できません。
さらに取り組み終了後の評価においても、「何が悪くて或いは良くて、今回の結果になったのか?」についての的確な評価(考察)が難しいです。従って、次年度に向けた取り組みも厳しい状況となるでしょう。
目標に対する実施事項(アクションプラン)の、どの取組みが悪かったのか或いは良かったのかを、確実に掴み、次年度に向けた実施事項(アクションプラン)に活かせすことで、効果的な取り組みとなることが期待できます。
「完了後の評価は実施事項に対して行うこと!」が重要と言えるでしょう。
みなさんの会社では、「目標管理は有効である」と言えるでしょうか?
不十分であれば、上述に記載したことを意識してみれば、有効なPDCAの展開が期待できると言えます。
目標管理(PDCA)にお悩みの場合は、アルマ経営研究所までお気軽にご相談ください。