リレーコラム

2025.08.19

コンサルタントが意識するポイント!「業務改善の取り組み方と具体的な方法」

 最近ご相談頂くことが増えているテーマの一つが「業務改善」です。中でもバックオフィスを対象としたご相談が多い印象です。
目的は、人手不足への対応(省力化、省人化)や事業継続性への対応(本業特化、脱属人化、品質安定化等)、働き方の多様化への対応や法令順守など様々です。

今回は業務改善の取り組み方と具体的な方法について、コンサルタントとして意識しているポイントをご紹介したいと思います。

まずは、取り組み方です。以下3点がポイントと考えています。
①プロジェクト形式で通常業務と切り離して取り組む
②指導的な立場で指揮を取れるリーダーにて推進する

③業務改善の目的を文字に起こして組織に浸透させる

①について、プロジェクトメンバーを定め、一定期間で目標を達成できるよう、通常業務と切り離して取り組むと実効性が高まると考えます。当然ながら目標は定量化してPDCAサイクルを回すイメージです。

また、小さな目標から徐々に大きな目標にチャレンジする他、周囲を巻き込みやすいよう情報発信していくと尚良いと思います。

②について、実際に改善しようとすると、当然ながら仕事を囲い込む人や今までと違うやり方を拒む人などと対立します。自分よりもキャリアが長い方や、場合によっては上長に改善策を実践してもらわなければならないこともあります。作業者に改善効果を実感してもらえない施策やスキルアップが必要な施策もありますので、トップダウンで取り組む必要性は高いと考えます。

③について、業務改善に限ったことではなく、また初歩的ではありますが、最も重要なことと思います。業務改善になぜ取り組むか(WHY)、その先に何をしたいのかを明確にしておくことです。理由として、一つは、プロジェクトメンバー自身の動機付けとモチベーション維持のためです。もう一つは、実際に改善できた場合、忙しい人に多少でも余力ができたときに、その先のやってほしい業務に注力してもらえないと本末転倒なためです。

次に、具体的な方法(バックオフィス)について、業務の見える化に取り組んだ上で、改善の4原則ECRS(排除、結合、交換、簡素化)や業務改善の8原則(廃止、削減、容易化、標準化、計画化、同期化、分業分担、IT化)等を参考にしながら、制約やハードル、投資効果等を勘案しながら検討していきます。

バックオフィス業務というと、DXやIT化が特効薬のように思われがちですが、特に中小企業にとっては逆に手間が増えたり、現場が使いこなせなかったりするケースもありますので、使用後のイメージをしっかり膨らませて慎重な判断が必要です。

我々コンサルタントはプロジェクト推進のノウハウや業務改善の様々な事例から得られる知見があり、また内部の対立の低減や回避(移転)にも効果的です。
お気軽にご相談頂けると幸いです。

コメント

コメントフォーム

不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。
適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。

お問い合わせ

Tel.086-225-3635

営業時間 9:00~17:00 定休日:土日祝

  1. ホーム
  2. リレーコラム
  3. コンサルタントが意識するポイント!「業務改善の取り組み方と具体的な方法」
TOP