リレーコラム

2024.03.12

話し方のコツ

アルマ経営研究所加藤昌毅です。
本日は、話し方のコツを少しお話します。

私は情報システムの法人営業を20年ほど経験し、多くのプレゼンテーションを経験していますが、多くの失敗もしています。その経験から、今回は、話す際に注意すべき数字のお話をしようと思います。

結論から申し上げますと、伝えたいポイントは3つに絞ることが大切です。

皆さんも「●●について、3つお話しします。」というような話し方をしている人を見たことがあるのではないでしょうか。この3つという数字には、ちゃんとした理由があるのです。その理由とは、ヒトの記憶に残るのは3つ程度が限界であるということです。

アメリカの心理学者ジョージ・ミラーが提唱した「マジカルナンバーセブン」というものがあります。「人間は短期的に、大体7つくらいであれば記憶できる。」というものです。7つの海。世界七不思議。虹の七色等、7に関する言葉がありますが、どれか一つでも7つすべて言える人というのは少ないと思います。例えば、虹の色ですが、赤、だいだい、黄、緑、青、藍、紫ですが、覚えられますか?結構厳しいと思います。ちなみに、『あたいきみをあいし』と語呂合わせで覚えます。逆に言うと、語呂合わせでもなければ覚えられません。

つまり、7でも多く、3つ程度が人間が短期的に記憶できる適正な数です。

したがって、私はプレゼンテーションの際、3つの特長という切り口で提案するようこころがけていました。現在では、研修講師をすることが増えましたが、プレゼンテーション同様に、「学びのポイントは3つです。」と絞ってお話しするようにしています。

人間は何のために話をするかというと、伝えたいことがあるからです。しかし、よくあるのが話したいことを話しているだけ。さらに、話したいことに造詣が深いと、より一方的に多くのことを話してしまいがちです。しかし、記憶に残らない程多くのことを話しても、残念ですが話をしていないのと同じなのです。そこで、シンプルに3つ程度に集約して、お話しをすることをお勧めします。3つにまとめることで、より伝わりやすくなり、最終目的である聞いている方の行動変容につながるのでは思います。

私ども、アルマ経営研究所が主催する研修では、講師の自己満足に陥らないよう、研修の一番の目的である受講者の行動変容を意識し、重要なポイントは3つに絞るように気を付けています。

アルマ経営研究所には様々な分野の専門家が在籍しており、人の成長のお手伝いをしたいと考えています。
研修をご検討の企業様はぜひアルマ経営研究所にご相談ください。

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