リレーコラム

2022.06.14

「事業再構築補助金の最新情報」について

今月のリレーコラムは「事業再構築補助金の最新情報」について、中小企業診断士の市 拓郎が担当いたします。

2021年からスタートした事業再構築補助金ですが、長引くコロナの影響からの脱却・次なる事業展開を図ることを目的に、今年度も3回の募集が決まりました。
現在まで概ね3ヶ月に1回、募集が締切られており、2022年は6月、9月、12月頃に申請の締切りが設けられるのではないかと考えております。

本補助金は、2021年度の補正予算で6,123億円が計上されています。また、コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」に基づき、追加で1,000億円(2022年度 予備費予算額)が計上されました。
本日は、この追加の1,000億円がどのような事業者をターゲットにしているか、それに伴う変更点を中心にお伝えさせて頂きます。

≪第6回締切≫ 締切日:6月30日

新たな加点制度の創設

 足許で原油価格・物価高騰等の経済環境の変化の影響により、2022 年 1 月以降のいずれかの月の売上高(又は付加価値額)が、2019 年~2021 年同月と比較して10%(付加価値額の場合 15%)以上減少していることが要件になります。

(原油・小麦等の価格高騰により仕入れに係る経費が増加した場合、ロシアの禁輸制裁の影響でロシアへの輸出量が落ち込んだ場合等)


≪第7回締切~≫ 締切日:9月頃の見込み

x原油価格・物価高騰等緊急対策枠の創設

新型コロナの影響を受けつつ、加えてウクライナ情勢の緊迫化等による原油価格・物価高騰等の経済環境の変化の影響がある中小企業が対象になります。ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応した、危機に強い事業への事業再構築の取組を優先的に支援する「原油価格・物価高騰等緊急対策枠」が新設されます。

つまり、原油価格・物価高騰等の経済環境の変化を受けた事業者がより採択を受けやすく、第6回目については加点での優遇、第7回目以降は、新たに創設される枠で申請することができます。

コロナが蔓延して以降、外部環境の変化が一段と早くなっております。本補助金は、外部環境の変化に応じて制度が変わっている点に特徴があります。以前申請しようとして対象にならなかったが、現在のルールでは対象になるケースもあります。また、『グリーン成長枠』と呼ばれる売上高減少要件がない特殊な枠もあります。

新たな投資・新事業を検討されている事業者様はもちろんの事、一度諦めた事業者様も再度検討してみてはいかがでしょうか。弊社にご相談頂ければ、最新の情報をご提供させて頂くと共に、制度活用の可能性を一緒に検討させて頂きます。

弊社は、様々なキャリア・得意分野を持つ専門家で補助金チームを構成し、幅広い業種・取組みに対応できる体制を整えておりますので、お気軽にお問い合わせください。

コメント

コメントフォーム

不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。
適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。

お問い合わせ

Tel.086-225-3635

営業時間 9:00~17:00 定休日:土日祝

  1. ホーム
  2. リレーコラム
  3. 「事業再構築補助金の最新情報」について
TOP