リレーコラム

コンサルタントの加藤珪一です。コンサルタントの業務に携わってから３０年強となります。

最近のコンサルティングニーズの一つに「事業承継」があります。
どのような会社でも２０年に一回は経営トップの交代があります。
最近の傾向として数年の期間で計画的に事業承継のご支援を行うことが増えています。

＜ご支援の内容＞

1. 　現経営者、後継者とのヒヤリングを通じて当事者の経営者交代の意識、問題点を探る。
2. 　事業承継のための数年間の年次計画(株の移転、後継者の役職と分担、組織改定、規定類の整備、後継者の片腕育成など)を作成する。
3. 　改善プロジェクトのリーダーに後継者を指名して、リーダーとしての素養を身に付けけさせる。
4. 　幹部の能力、意識評価を行い後継者の片腕を探す。
5. 　必要により組織改定、規定の作成などを行う。

わが社には後継者になるような人がいないと言われる経営者がいたら、次の言葉を自問してください。
すなわち「わが社では経営者として十分な報酬、仕事のやりがいを見出すことができるか」です。

このことに否定的な答えしか出ない場合でも、慌てることはありません。
まず自社を魅力的な会社にするように努力することです。

インスタントにすぐに良い会社にはなりません。事業承継はその後です。
五年計画で計画的に改善を行うと、会社は見違えるように変わります。
五年は長いと言われる経営者の方、「人生百年時代です。焦らずに、着実に頑張りましょう。」公的支援機関も充実しており、各分野の経営コンサルタントもいます。

明日に向かって一歩一歩頑張りましょう。