リレーコラム

2023.11.14

「人材のレッテルはがし」と「学びなおし」「リスキリング」と 「好奇心」

 経営コンサルタントの中原富二雄です。
今回のテーマは、「人材のレッテルはがし」と「学びなおし」「リスキリング」と「好奇心」です。

人材にレッテルを貼るな、はがせ

経営者はいい人材がほしいという。社内の人材を生かすことをまず考えてはどうでしょう。
経営者に「人材のレッテルはがし」を勧めています。
人材を見るときに無意識にこの人はこんな人と「レッテル」を貼っています。

例えば
「この人は仕事のできる人」
「この人はITによわい」
「この人は横着だ」などです。

プラスの印象を持っている人には期待し、マイナスの印象の人は悪いところばかり気になるのです。
何かのきっかけで「学びなおそう」と考えている人に「勉強しない人」とのレッテルを貼っているとチャンスを逃します。
能力がないのではなく興味がなかっただけ、能力が無いのではなく知識がないだけ、かもしれない。

学びの起点は「好奇心」と「必要性」

好奇心を起点とした学びは楽しいと思いませんか。
例えば「うちもAIやChatGPTが役に立つかもしれませんね」と部下に言われて、どう答えますか。

  1. 「うちにはまだ早い」「うちではどうせ使えないだろう」(実は自分がよく知らないだけ)
  2. 「面白そう、ちょっと研究してみたらどうかな」(自分も知りたい)

部下が興味を持っているなら、ゴーサインを出すべきです。
今気になる新しいことはとても多い。新しいことは面白い。
表計算ソフトが使えれば、次はノーコード(プログラムを書かずにアプリが作れる)が使える。
検索ができれば、次は生成AIも使える。

私の趣味の囲碁では、何年も前から、AIがプロより強くなった。
それを知った時からいろいろな分野でAIは使えると考えていました。
AIが強くても、囲碁棋士の仕事は減らない。逆にAIを活用して今までの常識を壊して、囲碁を面白くしています。
でも今まで学んだことが役に立たない場面も増えました。

学び方を知らない人には

まなぶツールが豊富になりました。ユーチューブには教材がいっぱい。
例えば趣味のことになると急に、色々調べ始める人がいます。
学び方はそれでいいと思います。

先入観を持たず、わが社には人材がいないといわずに、不要なレッテルをはがして、リスキリングに目を向けてはいかが。

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