2022.11.08
皆様 こんにちは。今回のリレーコラムは代表取締役 水川敬章が担当いたします。
2022年8月、多くの経営者に影響を与え続けてこられた稲盛和夫氏がお亡くなりになりました。
いくつか組まれた特番の中でこんなエピソードが紹介されていました。
『京セラ創業後3年目、前年入社した10数名の社員が、遅くまで残業していたことへの不満と将来に対する不安から、定期昇給やボーナスなどの待遇保証を求める団体交渉をしてきた。
業況が安定していない状況下で稲盛社長は苦しい状況に追い込まれたが、「できたばかりの会社なので将来の確約はできないが、必ず君たちのためになるようにする」という説得を三日三晩続け、最後は従業員の理解を得、決着した。』京セラにもこんな時代があったのか...とあらためて思いました。
当時の稲盛社長同様、従業員の待遇をよくしてあげたい、でもその原資がない...という会社も多く見受けられます。
私がお会いした多くの経営者の皆さんも、従業員思いの方がほとんどです。
「従業員の待遇向上」と「会社の適正な利益の確保や将来への備え」を両立させるには、会社の収益力を高めていく必要があります。そのためには、社長を先頭に全社員が力を合わせる必要があります。
従業員側、経営者側の思いが別々で、互いに勝手な主張ばかりを行ったり、どちらかが我慢し続けるという状況であれば長続きはしません。
上記エピソードでは、従業員の思いを経営者が理解し、また経営者の思いを従業員が理解しながら、ベクトルを合わせて成長に向かっていった、ということだと思います。
皆のベクトルを合わせるために、三日三晩かけて、会社の仕組み、経営者の思い、将来のビジョン等を根気よく説明されたのだと...
「ともに働く人たちと思いを一つにする」
経営を行っていく上で、最も重要と思われる項目の一つであり、これができれば会社組織は確実に強固なものになります。
私も代表取締役に就任して3年半が経過しました。
はたして当社でどこまで実現できているのか、自問自答を続けている今日この頃です。
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