リレーコラム

2022.02.08

資金繰り改善のためには

令和3年10月より㈱アルマ経営研究所の一員となりました、長船洋人(おさふね ようと)と申します。
大学卒業後、信用金庫10年、商工会議所7.5年の勤務を経て令和3年4月に中小企業診断士として登録しました。

信用金庫の10年間では大半を渉外係として日々、バイクでお客様のご自宅や事業所を訪問しました。
その中で様々な業種の経営者の方々と接する事で、事業の発展に真摯に打ち込む姿勢、従業員への思いやり、人間性の豊かさなどを感じてきました。また得意分野や能力を活かし、自身や家族の人生をかけて一つの事に打ち込む素晴らしさを学び、私も大きな影響を受けています。

商工会議所では経営指導員として創業支援、事業承継、地域貢献活動など、さらに幅広い支援に携わりました。
今後も我が国の経済の礎でもある中小企業の発展のため、経験を積み、知識を高め、身に着けた事を事業者の方への支援に活かすことで、私なりに社会貢献をして行きたいと考えております。

社会人になってからの17年間のほとんどを中小企業支援に携わる仕事をしてきましたので、それぞれの企業に即した実践的な支援が私の強みです。その会社がどんな支援を求めているのか、経営者がどのような情報や助言が欲しいのかという事を少しは心得ているつもりです。

経営支援の分野の中でも、苦手とされている方が多い財務面での改善や、銀行との良い関係の築き方などのアドバイスが喜ばれる事が多いと感じています。特に今のコロナ禍で未だに今後の先行きが不透明な中、「キャッシュフロー」や「手元資金」を意識した経営の重要性が高まっていると感じています。「利益」ももちろん重要ですが、それと同じくらいに「手元資金」を多く確保する事が今は重要ではないでしょうか。

例えば、イベントや大口の予約などがキャンセルになり、仕入れた商品が在庫となった時は、現預金は減少しますが利益は減少しません。また、売掛金が回収できていない時などは、利益が増えたのに現預金は増えません。つまり利益が増えていたり横ばいなのに資金繰りが悪くなったりします。これがよく耳にする「黒字倒産」の原因の一部です。

原因は他にも以下が挙げられます。

  • 固定資産の購入による場合(現金預金減少と減価償却費の差が発生)
  • 利益額を超える借入金の元本を返済していた場合(借入金の返済は損益計算書に反映されないため)

資金繰りに悩む経営者の方は多いのですが、資金繰り改善のためには利益を向上する事は当然ですが、このように利益と現金の動きが異なる仕組みを理解していると様々な対策を取る事ができます。

以上、今後も自己研鑽につとめて多くの方に頼りにされる中小企業診断士になれるよう頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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