リレーコラム

2022.01.11

両利きの経営

令和3年9月より㈱アルマ経営研究所のメンバーに加わりました松下哲也です。

岡山市内の会計法人に約17年勤務した後、税理士として独立いたしました。
税理士資格取得後、他の資格を目指すときに「二兎追うものは一兎をも得ず」のことわざを意識したことがありました。
そんな私が中小企業診断士の資格の活かし方を考えるきっかけになった「両利きの経営(チャールズ・A・オライリー著他)」という本があります。

その両利きの経営とは既存事業のみでなく新規事業も積極的に検討すべきという経営理論で、

  • 知の深化:既存事業の深堀
  • 知の探索:新規事業(イノベーション)

を重要視するものです。

既存事業で利益の出ている企業ほどリスクが伴う新規事業への参入には消極的になり、その結果として経営環境の変化に対応できずに衰退していくことや、既存事業で安定した収益を得ながら新規事業を積極的に探索していくというバランスをとりながら経営を行うことで企業のパフォーマンスがより高くなることが述べられています。

両利きの経営を実践している企業としてよく取り上げられるのが富士フイルムです。既存事業を活かして化粧品事業などの多角化に成功しています。

コロナ渦の影響により経営環境は激変しました。そしてコロナ収束後も消費者の行動や市場動向等の変化に対応することができなければ企業の存続は難しくなります。経営環境の変化に対応し存続するためにも両利きの経営(知の深化と知の探索)の必然性はより高まるものと思います。

両利きの経営の理論は、企業のみならず個人にも取り入れることができると考えています。私も税理士業務(知の深堀)から得た経験を活かして診断士業務(知の探索)で活かせる業務を模索し、知識を深め、よい提案を行い、皆様の発展に貢献していきたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

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