リレーコラム

2021.05.11

「ISO」について

令和3年の1月より、業務改善コンサルタントとしてアルマ経営研究所の一員となりました、木川 喜英(きがわ よしひで)と申します。

私は、JIS Q 9001(ISO 9001)の審査員として企業様のマネジメントシステム(MS)の審査も行っております。
ISOについては「実務外の仕事が増え経費だけがかかり利益などは生まれない。」と言う声を今でも耳にすることがありますが、果たして本当なのでしょうか。

確かに、ISOは企業にとっては必ずしも取り組まなければならないものではありません。しかし、企業における利益確保に対して、その阻害要因となっているミス・ロスが削減できれば経営者にとっては喜ばしいことだと思います。
ミスとは失敗する行為のことであり、ロスは無駄な作業をするとか怠慢な仕事ぶりを指します。しかし、企業の利益確保に対する阻害要因(ミス・ロス)をISOの仕組みを効果的に運用することで間違いなく排除することができます。

ISOはマネジメントシステム(MS)の構築が基本となりますが、間違った構築をすると、マネジメントシステム(MS)の活用効果が半減してしまいます。そうなると、前述した通り「実務外の仕事が増え経費だけがかかり利益などは生まれない。」ということになってしまいます。
事実、そういった企業様もいくつか拝見してきました。しかし、マネジメントシステム(MS)の目的を正しく理解して、会社の方針に沿って構築すれば、ミス・ロスが無く作業効率の良い企業にすることは必ずできます。

実際にISOを効果的に運用している企業様では、不良品が減少していき部門間のコミュニケーションも取り易くなったことで、リアルタイムで問題の共有ができて予防・改善に対して効果的な対策を採れるようになったという事例を審査では数多く拝見してきました。
たとえ、ISOを取得していなくても、マネジメントシステム(MS)の運用を効果的に行って業務改善をしていけば、必ず企業のミス・ロスは削減できますし、利益改善にもつながっていきます。

アルマ経営研究所には、他にもビジネス分野におけるソリューションを提供できるプロが数多くそろっていますので、是非、企業様が元気になるお手伝いができるアルマ経営研究所まで、お気軽にご相談ください。

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